「神と海の祭 2013」レポート【ミュージック&パフォーマンス編】
神と海の祭の最大の特徴と言えば、音楽イベント。
通常のイベントは、アーティストが観客に向かって歌います。神と海の祭は違います。アーティストが神様に向って歌う音楽奉納があるのです。
昔から「えびすさまは鳴り物がお好き」との信仰があり、美保神社には音曲の神として数々の有名アーティストが音楽奉納に訪れています。たとえば、今年の夏にはEXILEのUSAさんのダンス奉納、今月18日には、つのだ☆ひろさんが奉納に来られます。
神様と一緒に音楽を楽しむと言ってもいい「神と海の祭」。今年のアーティストは、第一ステージでは(敬称略)、浜田真理子、ナオユキさん&かんのとしこ。
第二ステージでは、ジャグリングダブス、よしととひうた、桑野理奈、関の五本松節保存会、ぼすとん茶の湯会、つっこめペロペロ隊、CHEAPSKATES BRASTERS、ザ ハイエロファントグリーンの皆さん。
今年はどんなステージだったのでしょう。さっそくレポートします。
トップバッターは、関の五本松節保存会さん
関の五本松節でお祭りムードが高まります。関の五本松節はやっぱりロックだと思うんです(ポツリ)。
ザ ハイエロファントグリーンさん
松江で活躍するアイリッシュ・トラッドのパンクロックバンド。アイリッシュバンドの曲ってなぜかビールが飲みたくなりますね。。まだ朝ですが…
ぼすとん茶の湯会さん
島根大学と鳥取大学の軽音で結成されたバンド。2011年に名古屋市Zepp NAGOYAで開催された「COLLEGE ROCK FESTIVAL2011 全国大会」でグランプリを受賞した実力派です。
つっこめペロペロ隊さん
バンド名の印象とは真逆でした。いつまでも聞いていたくなる気持ちのいいアンビエントサウンド。
CHEAPSKATES BRASTERSさん
松江のオーセンティックスカバンド。カッコイイ大人のバンド!
桑野理奈さん
地元島根出身のシンガーソングライター。モデル、お芝居など歌以外にもマルチに活動されています。
よしととひうたさん
紙芝居を使った観客参加型バンド。この日も子供達が沢山集まりました。
ジャグリングダブスさん
三線、アコーディオン、マンドリン、ティンホイッスル等トラディショナルな楽器を用いた大阪発のラスティックバンド。勢いが凄いです。
悪天候のため観客は少ないながらも、皆さんそれぞれに盛り上がっていました。
もちろん!つたえ隊のN垣くんも。
続いて第一ステージへ
日も暮れて少し肌寒さを感じる時間になってきました。17:30から第一ステージの始まりです。
浜田真理子さんの奉納曲「はためいて」
浜田真理子さんが奉納された曲は「はためいて」。拝殿の中、境内の観客を背に本殿の神様に向って演奏します。
不思議なことにその時間は雨がぱたりと止み、静まり返った境内に浜田さんの切なくも凛とした美しい歌声が響きます。
この曲は「ふるさと」を愛する気持ちを歌った浜田さんの書き下ろし作品。曲作りのきっかけは、福島に暮らす人々や避難された人々への想いとのことです。
思わずウルウルなつたえ隊
「ああふるさとはここにあり」の歌詞がグっと来てウルウル状態のつたえ隊。浜田さんと一緒に美保関町民の一人として神様に捧げている気持ちになりました。このお祭り特有の不思議な感覚です。
ナオユキさん&かんのとしこさんのパフォーマンス
浜田さんの歌詞ではないですが、小さな毎日にある風景をおかしく描写するナオユキさんの漫談とかんのさんの暖かい音色が、観客の笑顔と笑いを誘います。
浜田真理子さんの演奏
お祭りの最後を飾るのは、浜田真理子さんの演奏。アップテンポな曲から独特の雰囲気を感じさせるスローなバラードまで、時には観客の手拍子を入れながら、楽しく幸せな時間があっという間に過ぎました。
こうして、「神と海の祭 2013」は終わりました。
このお祭りは、LINE美保関という主に美保関の若者がボランティアで企画から運営までを行います。
彼らスタッフは、荒天を恨むこともなく、雨の中来場頂いたお客さんを少しでも楽しませようと、自ら雨に濡れながら自主的に、そして懸命に働いていました。そんな誇らしい姿を見て、美保関の旗がはたはたと音を立てて、はためいてるのを感じる伝え隊なのでした。美保神社の神様もきっと喜んでおられることでしょう。
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