今年の『蝶形の扇』は誰の手に?青柴垣神事のご利益ある扇
みなさんは『蝶形の扇』をご存知でしょうか?
青柴垣神事の神事中にお二人の當屋が持たれる『御船籠りをした霊験あらたかな扇』です。
この扇は、たいへん縁起が良いと言われ、この扇を得る為に遠方から参られる方もおられます。
神事中に奪っても良いチャンスは2回。
神事中、當屋の手から奪っても良いのは2回だけです。
ひとつは、会所で御解除(おけど)の神事が終わり会所を出る瞬間。もうひとつは、帰殿し本殿に入ってお二人が座っておられる時。
その方法は、頂くというよりも、早いもの順に取る。奪い取る、と言った方が良いかもしれません。
扇の数で表すと、2人×2回ですので、計4本となります。※その他、二の当屋が宮司さんを迎えに行く時、見送る時に取れることがあります。
さて、今年は誰の手中に収まったのでしょう。
そのうちの1本の様子を撮影したムービーがありますので、ご覧ください。
手中に収めたのは、岡山県高梁市の男性。
この方は今年で15年連続。お父様が40年連続ということですので、親子で55年間連続となるそうです。1回目は失敗されましたが、2回目は少々ダイブ気味にゲットされました。おめでとうございました!
実はわたくし、この方が午前中から会所の出入り口の前でじいっと立ってられたのを見ておりました。寒い中熱心な方がおられるなと見ていたのですが、場所を確保されていたのかもしれませんね。4、5時間待っておられたのではないでしょうか、当日は確か気温が5度前後、たいへんなご苦労です。そこまでしても持ち帰る。きっとこの扇には、もの凄いご利益があるんです。
みなさんも来年は『蝶形の扇』を狙ってみてはいかがでしょうか。
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