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アゴすくい
5月から9月にかけて、周辺の海で獲れるアゴ(トビウオ)。漁の最盛期は5月下旬から7月初旬にかけての約1ヶ月半で、この時期には、アゴの習性を生かしたとてもユニークな方法による地元の漁が行なわれています。それが「アゴ掬い」。
まず空が闇に包まれる午後9時ころ、海に船を漕ぎ出し、船端に灯りをともすころで船の周りにアゴを引き寄せます。ただアゴの動きはとても俊敏で、素早く水中を泳ぐものもいれば、魚名の通り、なんと十数m、空中へと飛ぶものもいます。そうした俊敏なアゴを直径50cmほどの網で狙って掬いとるのが、この「アゴ掬い」なのです。